胃内視鏡検査の注意点
胃内視鏡検査前日の注意点
- 検査前日の夕食後から禁飲食で、タバコおよび服薬は禁止となるが、少量の水分摂取は可能である。
胃内視鏡検査当日の注意点
- 検査当日は義歯や眼鏡などは必ずはずすようにする。なお、前処置があるので検査室への入室前には必ず排尿をすませる。
- 検査前に抗コリン剤(蠕動運動をおさえる薬)を内視鏡検査の前に注射する。
心臓の病気や緑内障、前立腺肥大症、麻痺性イレウス、甲状腺機能亢進症、コントロールの悪い糖尿病、褐色細胞腫を持っている患者にはこの薬を使用することはできない。しかし、注射をしなくても検査を行うことも可能。また、内視鏡検査中に胃の中に薬をまいて胃の動きを抑えることも可能。
胃内視鏡検査中の注意点
- 検査中は左側臥位で軽く背中を丸めて膝を曲げる体位とする。軽く顎を前に突き出させると良い。
胃内視鏡検査後の注意点
- 検査後は、咽頭麻酔が消失するまでは禁飲食とする。麻酔が切れたら水分を少しずつ与えて様子をみる。異常がなければ飲食を開始する。また、吐き気・ 嘔吐、咽頭・その他の部位の疼痛の有無、出血の出現などに注意し、異常の早期発見と適切な対応に努める。なお、飲水が許可された場合は、誤飲の危険性の有無など安全の確認が必要である。
- 生検をした場合は、30分〜1時間は安静にする。生検後3時間は禁飲食とし、消化のよい粥・うどんなどをとり、アルコール飲料やコーヒーは飲まないように説明する。
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胃内視鏡検査の看護師国家試験過去問題
108回看護師国家試験 AM55
Aさん(80歳、男性)は空腹時の胃の痛みが2週間続くため受診し、1週間後に胃内視鏡検査を受けることになった。
検査を受けるAさんへの看護で適切なのはどれか。
1、検査前日の夜に下剤を服用することを伝える。
2、検査前に前立腺肥大症の既往の有無を確認する。
3、検査中は仰臥位の姿勢を保持する。
4、検査後はすぐに食事ができることを説明する。
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